小児における心筋生検の評価

小児における心移植後の心筋生検は、通常、小児専門施設あるいは成人と小児の両者の移植を実施する施設において施行される。ただし、ルーチンの生検は成人ほど頻回には行われない。前述の成人移植患者における心筋生検標本の解説は、全て小児の患者にも適用されるが、本セクションでは、注意すべき小児特有の所見について解説する。

生検検体の大きさ

Calcifications

小児の中でも、乳児は特に心臓が小さく血管も細いため、小さな生検鉗子を用いる必要がある。このため、採取される組織は非常に小さなものとなるが、拒絶反応の検索に最低3個の心筋組織が必要である点は成人と同様である。

 

 

 

細胞密度

新生児や小児の心筋細胞は、成人と比較して非常に小さい。このため、概して核/細胞質比が高く、炎症細胞浸潤がない場合でも細胞密度が高い印象を受ける。また、内皮細胞が腫大し目立つ印象を与えるため、むやみに抗体関連拒絶反応と診断しないよう、注意を払う必要がある。

Increased cellularity Increased cellularity Increased cellularity

拒絶反応の頻度

我々の施設において、小児(1-18歳)における拒絶反応の発生頻度は、成人の約2倍であった。小児患者に拒絶反応が多い理由としては、第一に十代の移植患者の服薬コンプライアンスの悪さが挙げられる。また高齢者と比較して、小児では免疫応答がより強いことも一因かもしれない。病理医にとっては、成人よりも小児における拒絶反応に遭遇する機会が多いと思われるが、それは極めて当然な結果である。

 

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